新シーズンが動き始めた。
今週のハンドボール界は「次」に向けた動きが加速しています。ジークスター東京は信太弘樹新監督を発表し、リーグHは2026-27シーズンの概要を公表。そして中国で戦う女子U-20日本代表は、世界選手権で予選ラウンド1位通過という快挙を達成しました。
ジークスター東京 — 信太弘樹氏が新監督に就任
6月22日、ジークスター東京が2026-27シーズンの新監督に信太弘樹氏の就任を発表しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 信太弘樹 |
| 新役職 | 2026-27シーズン監督 |
| 前職 | 選手兼プレイングコーチ(2025-26シーズンをもって現役引退) |
| 経歴 | 藤代紫水高→日本体育大→大崎電気→ジークスター東京 |
| 代表歴 | 世界選手権5度出場、リーグH通算800得点達成 |
前週に佐藤智仁監督と水野裕紀コーチの退任が発表され、今週は後任が正式に示されました。リーグH通算800得点を記録したレジェンドが、プレーヤーとしての経験をそのまま指導に活かす「選手→監督」の直接昇格。日本代表として世界選手権5度の経験は、若い選手たちに国際舞台のリアリティを伝える上でも大きな武器になるはずです。
リーグH — 2026-27シーズン概要を発表
6月24日、リーグHが2026-27レギュラーシーズンの日程・概要を発表しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 男子 | 全15チームによる2回戦総当たり |
| 女子 | 全11チームによる2回戦総当たり |
| 開幕 | 2026年10月 |
| 公式サイト更新 | チーム・選手情報、日程ページは7/22(水)更新予定 |
日程PDF、未定日程一覧、概要PDFも公開済み。未定の日程は決まり次第追加発表される予定です。
同日には第15回理事会後メディアブリーフィングも実施され、中村和哉理事長と壹貫田剛史専務理事が登壇。日韓クラブスーパーマッチの開催報告、2025-26シーズンの来場者数・配信視聴者数の実績、2026-27シーズン概要などが発表されました。
コミュニティの動き
新シーズン日程の発表を受けて、ファンコミュニティからも面白い動きが出ています。
- プレー整理Excel(坂シュウキ氏)— 2025-26シーズンの男女レギュラーシーズン292試合+プレーオフ9試合から10,160件のプレーを切り出したデータを公開。ショート動画やハイライト制作の入り口になるコミュニティ発の整理データです。
- 日程検索サイト(claymore氏)— 2026-27シーズンの試合日程をブラウザ上でチーム・会場・日付で検索・絞り込みできるアプリ。会場のGoogleマップリンク、カレンダー連携、CSV出力にも対応。
いずれも個人制作のためデータの最終確認はリーグH公式が基準ですが、ファンがリーグを楽しむためのツールとして注目!
女子U-20日本代表 — 予選ラウンド1位通過の快挙
中国・晋中市で開催中の第25回IHF女子ジュニア世界選手権で、日本はグループHを1位で通過しました。女子ジュニア代表カテゴリーとして史上初の予選ラウンド1位突破です。
予選ラウンド結果
| 日付 | 対戦 | スコア |
|---|---|---|
| 6/24 | 日本 vs フェロー諸島 | 32-22 |
| 6/25 | 日本 vs ノルウェー | 26-24 |
| 6/27 | クロアチア vs 日本 | 26-23 |
3試合2勝1敗、得点81、失点72、得失点差+9、勝点4でグループ1位。ノルウェーも同じ勝点4・得失点差+9でしたが、日本は直接対決で26-24と勝利しているため上位に。
初戦のフェロー諸島には10点差の快勝。2戦目のノルウェー戦は2点差の接戦をものにし、この勝利が最終的に1位通過を決めました。3戦目のクロアチア戦は敗れましたが、2試合で積み上げたアドバンテージが効いた形です。
メインラウンドの日程
| 日付 | 対戦 | 開始(日本時間) |
|---|---|---|
| 6/29 | 日本 vs ハンガリー | 19:30 |
| 6/30 | ポーランド vs 日本 | 17:15 |
全試合IHF公式YouTubeでライブ配信予定。ベスト8入りに直結するメインラウンド、ここからが本当の勝負です。
JHAは6月28日に「メインラウンド注目選手」として中尾藍選手、加藤真央選手、尾崎羽南選手、佐茂春陽選手の4名をピックアップする記事を公開しています。
JHA — 男子U-19強化合宿&代表動画
男子U-19日本代表 第1回強化合宿メンバー発表
6月26日、JHAが男子U-19日本代表の第1回強化合宿参加メンバーを発表しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 合宿期間 | 7月2日〜5日 |
| 場所 | 愛知県・大同特殊鋼体育館 |
| 監督 | 嘉数陽介 |
| 目標大会 | 第11回男子ユースU-19アジア選手権(8/10〜8/21予定) |
| 予選グループ | Group B: 日本、クウェート、バーレーン、カタール、UAE、香港 |
なお、6月24日にアジアハンドボール連盟から開催地変更の連絡があったとのことで、開催地・日程・出場チーム・グループ分けには変更の可能性があります。
男子日本代表「彗星JAPAN」強化合宿動画
6月26日、JHAが男子日本代表「彗星JAPAN」の2026年度第1回強化合宿動画を公式YouTubeで公開。5月に味の素ナショナルトレーニングセンターで実施された合宿の映像で、9月のアジア競技大会に向けた強化の様子を見ることができます。
JHAパフォーマンス強化セミナー
6月25日、JHAが6月15日〜16日に味の素ナショナルトレーニングセンターで「JHAパフォーマンス強化セミナー」を開催したと発表。講師はデンマーク出身のフィジカルフィットネス&コンディショニングコーチ、トーマス・トラビ氏。リーグHや学生チームのトレーナーを中心に、両日とも60名を超える参加がありました。
高校 — 九州総体は興南と千原台が優勝
6月20日〜22日に沖縄県で開催された令和8年度全九州高等学校体育大会(第76回全九州高等学校ハンドボール競技大会)の結果です。
決勝
| 部門 | 対戦 | スコア | 優勝 |
|---|---|---|---|
| 男子 | 興南 vs 大分雄城台 | 36 (19-13, 17-20) 33 | 興南高等学校(5大会ぶり10回目) |
| 女子 | 千原台 vs 明光学園 | 30 (17-9, 13-15) 24 | 熊本市立千原台高等学校(初優勝) |
準決勝
| 部門 | 対戦 | 備考 |
|---|---|---|
| 男子 | 大分雄城台 31-28 千原台 | 延長含む |
| 男子 | 興南 34-28 長崎日大 | |
| 女子 | 千原台 28-15 大分 | |
| 女子 | 明光学園 27-26 瓊浦 | 延長・7mTC含む |
男子は地元・興南が5大会ぶり10回目の頂点に。女子は熊本市立千原台が初優勝を飾りました。準決勝では男子の大分雄城台vs千原台が延長戦、女子の明光学園vs瓊浦が延長から7mスローコンテストまでもつれる激闘でした。
夏のインターハイに向けて、九州勢の仕上がりが見えてきた大会です。
読み物 — 高智海吏選手の引退記事
Pen&Sportsが6月26日、ブレイヴキングス刈谷の高智海吏選手の引退をテーマにした記事を公開しました(筆者:久保弘毅氏)。
41歳で迎えた最後のシーズンをプレーオフ優勝で締めくくったベテランの競技人生を、代表経験からフィジカルの強さ、年齢を重ねてからの適応まで丁寧に描いた読み物です。引退自体はBK刈谷公式の4月20日発表で確認済み。プレーオフ優勝の余韻とつながる人物記事として紹介します。
今週の注目
- 6/29(今日) 女子U-20世界選手権 メインラウンド 日本 vs ハンガリー
- 6/30 女子U-20世界選手権 メインラウンド ポーランド vs 日本
- 7/2〜5 男子U-19日本代表 第1回強化合宿
- リーグH 2026-27日程の未定箇所の追加発表
- ジークスター東京の新体制スタッフ追加発表
女子U-20のメインラウンドがまさに今日から。ベスト8に入れるか、ここが正念場です。
関連記事
- weekly handball note 2026/06/15-06/21 — 日韓クラブ戦は惜敗
- weekly handball note 2026/06/08-06/14 — プレーオフ決着
- 【決勝レビュー】ブレイヴキングス刈谷が28-27で豊田合成を撃破
- クイックスローオフのルールと現代の活用
- パッシブプレー警告と4パスルール
出典
- League H 公式: https://leagueh.jp/
- 日本ハンドボール協会: https://www.handball.or.jp/
- IHF 公式: https://www.ihf.info/
- ジークスター東京 公式
- Pen&Sports(久保弘毅氏 記事)
- 全九州高等学校体育大会 公式結果PDF