ハンドボールってどんなスポーツ?

「バスケみたいにドリブルするけど、サッカーみたいにゴールに投げ入れる」——ざっくり言うとそんな感じです。7人対7人でボールを手で扱い、相手のゴールに投げ込んで得点を競います。

オリンピックの正式種目で、ヨーロッパでは特に人気が高いスポーツ。日本でも2024年に「日本ハンドボールリーグ(JHL)」から「リーグH」にリブランディングされ、注目度が上がっています。

この記事では、ハンドボールを初めて観る方・始める方向けに、基本ルールを一通り解説します。これを読めば、試合を見ても「今何が起きたか」がわかるようになるはずです。

コートのサイズと構造

ハンドボールのコートは長さ40m × 幅20mの長方形です。バスケットコート(28m×15m)より一回り大きく、体育館のフルコートを使うイメージですね。

覚えておきたいライン

ライン距離役割
6mライン(ゴールエリアライン)ゴールから6mこの中はGK専用エリア。攻撃側は入れない
9mライン(フリースローライン)ゴールから9mファウル時のフリースローはここから
7mラインゴールから7mペナルティスロー(PKに相当)用
センターラインコート中央試合開始・得点後のスローオフ地点

ゴールの大きさ

ゴールの内寸は幅3m × 高さ2m。サッカー(7.32m×2.44m)よりかなり小さいですが、シュートのスピードが時速100kmを超えることもあるので、GKの反応速度が重要になります。

チームの人数とポジション

基本の数字

  • 登録選手:最大16名
  • コート上に同時に立てるのは7名(コートプレーヤー6名 + GK1名)
  • 交代は自由で回数制限なし(サイドラインの交代ゾーンから出入り)

ポジション構成

ポジション役割
ゴールキーパー(GK)ゴールエリア内で全身でシュートを止める。足も使える
センターバック(CB)攻撃の司令塔。パスを配球してゲームをコントロール
左右バックプレーヤー(LB/RB)ロングシュートやカットインで得点を狙う
ピボット(PV)DF間に入り込み、スクリーンやパスでスペースを作る
左右ウイング(LW/RW)サイドから素早い攻撃を仕掛ける

試合時間

基本

カテゴリ試合時間
成人(大学・社会人・リーグH)前後半各30分(計60分)
高校生前後半各30分
中学生前後半各25分
小学生前後半各20分

※ 大会や年齢区分によって異なる場合があります。

なお、ボールのサイズも年齢カテゴリによって異なります(0号〜3号)。ボール選びについては別記事で詳しく紹介予定です。

ハーフタイムは通常10分間です。

延長戦

同点で決着がつかない場合:

  1. 5分間の休憩
  2. 前後半各5分のオーバータイム
  3. それでも同点なら再度5分ハーフ
  4. 最終的には7mスローコンテスト(サッカーのPK戦に相当)で決着

タイムアウト

各チームは前後半それぞれ1回ずつ、1分間のチームタイムアウトを取れます。自チームがボールを持っているときだけ要求可能です。

なお、IHF大会やリーグHなどの大きな大会では合計3回(各ハーフ最大2回、後半残り5分は最大1回)まで取れるルールが適用されます。

ボールの扱い方

ハンドボールではボールを手で扱います。覚えるべきルールは4つだけ:

ルール内容
3歩ルールボールを持ったまま最大3歩まで。4歩目はトラベリング
3秒ルールボールを保持できるのは最大3秒間
ダブルドリブル禁止ドリブルして止まったら、再度ドリブルは不可
膝より下は禁止膝から下でボールに触れると反則(GKのエリア内を除く)

ドリブル(バウンド)すれば何歩でも移動できます。ただし一度ドリブルを止めたら、パスかシュートの2択です。

得点方法

ゴールエリア(6mライン)の外側からボールをゴールに投げ入れると1点です。

ハンドボール特有の華やかなプレーがスカイプレー。空中で6mラインを越えてシュートし、着地する前にボールを離していれば有効。ゴールエリアに「飛び込みながら」シュートするダイナミックなプレーです。

反則と罰則

種類内容
フリースロー軽い反則。9mライン付近から再開、DF側は3m離れる
7mスロー明確な得点チャンスが不正に阻止された場合のペナルティ
警告(イエローカード)最初の反則に対する注意
2分間退場繰り返しのファウルや反スポーツ行為。同一選手3回で失格
失格(レッドカード)重大な反スポーツ行為で即退場

2分間退場中はチームが1人少ない状態(数的不利)で戦います。この数的不利をどう守るか、どう攻めるかも試合の見どころです。

試合の開始・再開(スローオフ)

試合開始時と得点後の再開はスローオフで行います。コート中央のスローオフエリア(直径4mの円)からパスを出して攻撃を始めます。

得点後のスローオフを素早く実行する「クイックスローオフ」は、現代ハンドボールの重要な戦術の一つです。

まとめ

項目内容
コート40m × 20m
人数7人 vs 7人(登録16名、交代自由)
試合時間前後半各30分(計60分)
得点6mラインの外から投げ入れて1点
ボール3歩・3秒・ダブルドリブル禁止
罰則フリースロー → 警告 → 2分間退場 → 失格

ハンドボールは「走る・投げる・跳ぶ」の三拍子が揃ったスポーツです。40m×20mのコートで7人ずつが激しく攻守を繰り広げる60分間は、展開が速くて一瞬も目が離せません。

基本ルールがわかれば、試合観戦がぐっと楽しくなります。ぜひ一度、体育館で生の試合を観てみてください。


次に読むならこの記事