PSGは、やっぱり強かった。
そう言いたくなる2日間でした。
PSGは、ジャパンツアー2026を2連勝で終えました。
ジークスター東京には41-31。
男子ネクスト日本代表には37-29。
どちらも8点差以上です。
でも、強さは点差だけでは伝わりません。
最初の試合はGKが流れを作りました。
次の試合は、後半の守備で差を広げました。
苦しい時間に守り方を変える。
選手が替わっても、攻撃の質が落ちない。
接触を受けても、次のプレーへつなげる。
PSGの強さは、そんな場面にも出ていました。
先に、この4つを押さえておけば試合の違いが見えます。
| 見るところ | 分かったこと |
|---|---|
| 勝ち方 | 初日はGK、2日目は後半の守備で流れを作った |
| 修正力 | 前半17-15から、後半を20-14で上回った |
| 選手層 | 2試合とも12人以上が得点した |
| フィジカル | 高さ、長いリーチ、接触の強さが守備に出た |
数字を見るなら、この3つも外せません。
| 見る数字 | 分かったこと |
|---|---|
| DAY 1のGKセーブ率 | PSG 43%、ジークスター東京21% |
| DAY 2の後半スコア | PSGが20-14で上回った |
| PSGの2試合シュート率 | 78得点/116本、67.2% |
シュート率は、打った本数のうち何本が入ったか。
GKセーブ率は、枠内へ来たシュートを何本止めたかです。
この2つを見るだけでも、同じ2勝の中身が変わって見えます。
DAY 1は、GKの差がそのまま試合の差になった
初日の相手はジークスター東京でした。
PSGは立ち上がりから8-2と先行。
前半を22-14で終えました。
試合全体のシュート率は、PSGが66.1%。
ジークスター東京は52.5%でした。
差がもっと大きかったのはGKです。
PSGのGKは、51本中22本をセーブ。
セーブ率は43%でした。
ジークスター東京のGKは、52本中11本を止めて21%です。
PSGのミケル・ロヴクヴィスト選手は、26本中12本をセーブしました。
ロドリゴ・コラレス選手も25本中10本を止めています。
止めた後の速攻まで速い。
ジークスター東京は、シュートを止められた瞬間に戻る時間を削られました。
この試合は「PSGが41点取った」で終えるともったいないです。
22本のセーブから何が始まったかまで見ると、点差の理由が分かります。
後半だけなら19-17でした。
ジークスター東京は外への展開と縦への突破を増やし、試合の中で修正しています。
DAY 1公式レポートと公式スコアで、前半と後半を分けて見ると変化を追えます。
DAY 2は、前半の苦戦から守備を変えた
2日目の男子ネクスト日本代表戦は、前半が17-15でした。
男子ネクスト日本代表は、前から当たる守備と7人攻撃を使いました。
PSGは攻撃へ入りにくい時間が続きます。
GKセーブ率はPSGが26%、日本が23%。
初日のようなGKの大差はありません。
PSGが試合を動かしたのは後半でした。
カール・コナン選手を中央に入れ、守備の当たりを強くします。
パスを奪う。
相手のシュートを苦しい位置へ追い込む。
そこから速攻へ出ました。
後半は20-14。
前半の2点差を、試合終了時には8点差まで広げています。
男子ネクスト日本代表も、中島大智選手をピボットに置きました。
7人攻撃も続け、PSGの守備へ違う形をぶつけています。
この試合で見えたのは、PSGの修正の速さでした。
うまくいかない前半があっても、同じ守り方を続けません。
誰を守備の中央に置くか。
どこから速攻へ出るか。
後半は、その答えがはっきりしていました。
DAY 2公式レポートと公式スコアにも、その変化が残っています。
7人攻撃の仕組みを先に知りたい人は、7人攻撃の基本と使いどころも合わせて読んでみてください。
数字で目立ったのは、この選手たち
2試合で最も高い得点数を残したのは、PSGのビヤルキ・マール・エリソン選手でした。
初日は9本中8得点。
2日目は9本中7得点。
合計15得点、シュート率83.3%です。
左サイドの選手が、これだけ高い確率で打てた理由も見てみてください。
味方が中央のDFを引きつける。
エリソン選手が広い角度を使える位置へ走り込む。
シュートだけでなく、その前のスペースの作り方まで見たい選手です。
ヤヒア・オマル選手は2試合で13本中10得点。
男子ネクスト日本代表戦では、9本中7得点を決めました。
公式レポートでも、力強い突破が何度も挙げられています。
カミル・シプシャク選手も13本中10得点。
初日は7本中6得点でした。
中央で体を張り、近い距離から高い確率で決めています。
守備ではカール・コナン選手です。
得点はありません。
それでも、2日目の後半に守備の中心へ入りました。
得点欄だけでは見えない活躍でした。
日本勢にも、数字が光った選手がいた
ジークスター東京では、中村翼選手と橋本明雄選手が5本中5得点でした。
中村選手は縦への速さでDFの間へ入りました。
橋本選手も、少ない機会をすべて得点につなげています。
男子ネクスト日本代表では、ハリス希生選手が11本中6得点。
チーム最多得点でした。
強く前へ出る突破は、後半もPSGの守備を押し込みました。
野尻雄偉選手は6本中4得点。
立ち上がりからスピードを生かして仕掛けました。
後半も、積極的にPSGの守備へ向かっています。
井手勇斗選手は5本中5得点。
長谷川惣唯選手は3本中3得点です。
世界トップを相手に、打ち切ったシュートをすべて決めました。
得点数だけを見ると、たくさん打った選手が上に並びます。
シュート率も並べると、機会を逃さなかった選手が見つかります。
守備で目立ったのは、窪田礼央選手です。
得点はありません。
それでも、体を張ってPSGの攻撃へ当たりました。
公式レポートでも、守備から流れを引き寄せた選手として挙げられています。
得点欄だけでは見えない活躍でした。
選手が替わっても、攻撃が止まらない
PSGは、初日に13人が得点しました。
2日目も12人が得点しています。
得点者の多さだけで、選手層のすべては分かりません。
見てほしいのは、交代した後です。
ルック・スタインズ選手が1対1でずらす。
エロイム・プランディ選手が遠い位置から狙う。
シプシャク選手が中央で体を張る。
マテオ・マラシュ選手が、その動きに合わせて入ってくる。
コートに立つ選手が変わっても、攻撃の入口が残っています。
公式レポートも、選手を入れ替えながら連係の質を保ったと振り返っています。
一人の調子が落ちても、別の組み合わせで攻められる。
2日間を戦うツアーで、この厚さが効いていました。
フィジカルは、体の大きさだけではない
PSGのフィジカルで目につくのは、高さと長いリーチです。
DFの手が届く範囲が広い。
通ったと思ったパスにも、手が出てきます。
公式レポートでも、長いリーチからパスを奪う場面が挙げられました。
接触した後の姿勢も崩れにくい。
オマル選手は当たられても前へ進みます。
シプシャク選手は中央で位置を保ちます。
コナン選手は守備の中央で相手の進む場所を狭くしました。
大きいから強い、だけではありません。
当たった後も次の動きへ移れる。
腕を伸ばして、相手の選択を早めさせる。
走り出したら、速攻の最後まで動きを止めない。
そんな一つずつの動きが、試合の速さを作っていました。
2試合で、PSGは116本中78得点
PSGは2試合で116本を打ち、78得点でした。
シュート率は67.2%です。
日本の2チームは、合計108本中60得点。
シュート率は55.6%でした。
12ポイント近い差があります。
この差は、個人のシュート力だけではありません。
良い場所から打つまでの組み立ても入っています。
サイドを空ける。
ピボットへ近い位置で渡す。
DFが遅れた瞬間にバックプレーヤーが入る。
シュート率が低い試合では、外した選手だけを責めないでください。
どこから打たされていたかを見ると、攻撃全体の課題が分かります。
ハンドボールのKPI入門では、シュート率やGKセーブ率をチームでどう使うか紹介しています。
ハーフタイムで見る数字は、3つでいい
自分のチームで同じ分析をするなら、最初は3つで十分です。
| 確認する数字 | 話し合うこと |
|---|---|
| シュート率 | どの位置から打てているか |
| GKセーブ率 | どこへ打たせられているか |
| 前半と後半の得点差 | 何を変えた後に流れが動いたか |
数字を出しただけでは、次のプレーは変わりません。
「シュート率が低い」で止めない。
左サイドの角度が狭かった。
中央で打つ前にDFへ触られていた。
速攻の1本目でパスがずれた。
そこまで言葉にすると、次の練習を決められます。
失点を振り返るときは、5秒前まで巻き戻す映像分析も使えます。
「やっぱり強かった」で終わらせない
初日は、GKが止めて速攻へ出た試合でした。
2日目は、前半の苦戦から守備を変えた試合でした。
PSGは同じ形だけで勝っていません。
相手が変われば、使う強みも変えています。
選手を入れ替えても、違う攻め方が出てきます。
高さやリーチは、パスを出す前から相手を迷わせます。
接触の後もプレーが続くから、守る側は休めません。
男子ネクスト日本代表は、そのPSGへ前から当たりました。
野尻選手が仕掛け、窪田選手が守備で流れを引き戻しました。
前半を2点差で終えたことにも、はっきり価値があります。
試合を見るときも、最終スコアだけで終わらせないでください。
前半と後半を分ける。
シュート率とGKセーブ率を並べる。
誰がどの役割で流れを変えたかを見る。
交代した後に、攻撃の形がどう変わったかを見る。
接触の前と後で、選手の姿勢がどう違うかを見る。
そこまで追うと、41-31と37-29が別の試合に見えてきます。