「この選手がここへ動いたら、ディフェンスの間はどれくらい空くんだろう?」
作戦ボードに丸と矢印を書いていると、動きの順番は伝わっても、選手同士の距離や奥行きまではイメージしにくいことがありますよね。
そこで、選手とボールを立体的に動かせる3Dハンドボール作戦盤を作りました。ブラウザで開くだけで使えて、アプリのインストールもアカウント登録も必要ありません。
実際の画面はこんな感じです。選手とボールの配置を動かしながら、右下のボタンで見たい角度へすぐ切り替えられます。

俵瞰視点の実際の操作画面。右下で視点を切り替え、下のバーで動きをステップとして記録できます。
ステップを複数記録して再生すると、実際には次のように動きます。選手だけでなくボールも一緒に動かせるので、パスを含む作戦もイメージしやすくなります。

記録した配置の間を自動でつなぐ、実際の動作プレビュー。
3Dになると、何が見やすくなる?
一番の違いは、コートを好きな方向から見られることです。
平面の図では重なって見える選手も、視点を少し回すと「ピボットと2枚目DFの距離」「バックプレーヤーが攻めるスペース」「サイドに残っている幅」が見えてきます。
視点はマウスや指で自由に回せるほか、次の4つへすぐ切り替えられます。
- 俯瞰 — コート全体と選手同士の距離を見る
- 真上 — ホワイトボードに近い感覚で配置を整理する
- ゴール側 — GKやDFから攻撃がどう見えるかを確認する
- 攻撃側 — バックプレーヤーの目線に近い方向から見る
たとえば6-0ディフェンスの基本を確認するとき、真上からは6人の横の間隔を、ゴール側からは前後のずれを見られます。同じ配置でも、視点を変えるだけで気づくことが変わるんです。
選手とボールは、そのままドラッグして動かせます
操作はシンプルです。選手またはボールをドラッグすると位置が変わり、コートの空いている場所をドラッグすると視点が回転します。
「選手を動かしたいのにカメラが動いてしまいそう」と感じるかもしれませんが、操作する対象を直接つかめば選手が動き、何もない場所をつかめば視点が動く仕組みです。
配置編集モードでは、選んだ選手を矢印キーで少しずつ動かすこともできます。大きく動かすときはドラッグ、DFの間隔を少しだけ調整したいときは矢印キー、と使い分けてみてください。
ボールは床ではなく胸の高さに表示されます。ボールを持つ選手に合わせて動かせば、「誰がボールを持っている局面なのか」も伝わりやすくなります。
ステップを記録すると、作戦が動き出します
この作戦盤では、選手の配置をステップとして保存できます。ステップとは、動きの途中にある「一場面」のことです。
使い方は次の流れです。
- 最初の立ち位置を作る
- 「現在位置を追加」を押す
- 次の位置へ選手とボールを動かす
- 必要な数だけステップを追加する
- 「再生」を押して動きを確認する
ステップとステップの間は自動で補間されるため、選手が瞬間移動するのではなく、コート上を滑らかに移動します。
たとえばクロスプレーなら、スタート位置、2人が交差する位置、ボールを受けた選手がゴールへ向かう位置を順番に保存してみてください。文章や一枚の図だけでは分かりにくかった「いつ走り始めるか」が、動きとして見えるようになります。
動かす位置を間違えたときは「元に戻す」「やり直す」も使えます。少し試して、違ったら戻す。その繰り返しで作戦を組み立てられます。
作った動きは、URL・GIF・JSONで残せます
作戦を作って終わりではなく、チームで使える形にするために3つの保存・共有方法を用意しました。
URLでそのまま共有する
「共有」を押すと短い共有URLが発行されます。そのURLを開いた人には、タイトル、視点、すべてのステップ、選手とボールの位置が読み込まれます。
普段の操作内容は端末内に自動保存され、共有ボタンを押したときだけ共有用データがサーバーへ保存されます。共有するたびに新しいURLが作られるので、以前送った作戦が後から書き換わることもありません。
GIFにして、動きをすぐ見せる
2つ以上のステップを作ると、動作プレビューをGIFとして保存できます。GIFの左上には「ハンドボールノート」、右下には「handball-note.com」の透かしが入ります。
グループチャットへ貼ったり、練習前の説明資料へ入れたりするなら、相手が作戦盤を操作しなくても動きを見られるGIFが便利です。
JSONでバックアップする
「JSON保存」では、作戦の全データをファイルとして手元に残せます。「JSON読込」で戻せるので、作戦を整理して保管したいときや、別の端末へデータを移したいときに使えます。
わかりやすく言うと、すぐ見せるならGIF、一緒に動かして確認するならURL、長く保管するならJSONです。
2D作戦盤とは、どう使い分ければいい?
ハンドボールノートには、これまでのプレイブックアプリ(2D作戦盤)もあります。どちらか一方が優れているというより、得意なことが違います。
2D作戦盤は、パス、ラン、ドリブルの矢印を素早く書き込みたいときに向いています。練習中に短時間で動きを整理するなら、平面の分かりやすさが便利です。
3D作戦盤は、選手同士の距離や空いている空間を複数の角度から見たいとき、ステップ間の動きをアニメーションで確認したいときに向いています。
セットプレーは何本持つべきかを考えるときも、まず2Dでアイデアを整理し、チームで残したい4〜6本を3Dで動かして確認する、という使い方ができます。
まずは1つ、いつもの動きを再現してみてください
最初から複雑な作戦を作る必要はありません。
いつも練習しているクロス、ピボットのブロック、サイドへ展開する形など、チーム全員が知っている動きを1つだけ再現してみてください。視点をゴール側へ変えたり、真上へ変えたりすると、「ここは思ったより狭い」「このDFをもう少し引きつけたい」といった発見が出てきます。
作戦盤は、正解の配置を教えてくれる道具ではありません。チームで同じ場面を見ながら、次の選択肢を話し合うための道具です。
ぜひ実際に選手を動かして、自分たちの作戦をいろいろな角度から見てみてください。